特別編

'06近畿モトクロス選手権シリーズ第3戦

名阪スポーツランド 2006年3月19日

■参戦レポート:06年近畿選手権第3戦 名阪スポーツランド(06年3月19日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天気予報によると、「前日土曜は大雨、日曜は曇りで夕方からは雪かも」。うーむ、マッドなコンディションは避けられそうもありませんなぁ。

予報の通り、前日土曜にジャンジャン降ってた雨は夜半頃には止んだようです。ドンと来ーいドロドロ名阪!バッチ来ーいヌタヌタ名阪!オレサマが成敗してくれるわー!!(←ココ、笑うトコロ、いや涙するトコロです)

 

【完熟歩行(下見)】

朝一番、まずは恒例のコース歩行です。仲間達と長靴を履いて、いざ出陣!・・・・・・いやはや、やはりスゴいです。場所によってはヒザまで埋まる泥沼です。ここを走るなんて、、おまけに皆で走って、さらにコネクリ倒すなんて、、本気でめまいがします。

一方 仲間達はとても楽しそうです。

「うぉぉ!ブルで平らにしてるだけで、ウソだらけだー!スゲー深いワダチだらけだー!!平らな場所ほどインチキだー!」

「ヒィィ!脚が抜けない、動けない〜!このまま遭難して白骨化したら、どうしよう!?」

「おい、手を1回付いたら減点1!しりもちは失格だぞー!」

「こんな坂、自分の足では上って越えられないー!ここでリタイヤだー!」

「おっ?ココには硬い地盤があるぞ!ま、覚えてられないだろな。」

ワタシの愛想笑いは凍ったままです。。さあ、どこがワタシの墓場でしょうか。。

 

【練習走行】

ライダース ミーティングでコースのショートカットが連絡されました。歩いてるトキに予想してましたが、やはりと云った感じです。ヤバい場所は本当に水没(泥没?)してしまうからです。でも1コーナーの後がショートカットとは思いませんでしたが。

さて、ビビりつつ走り出します。とりあえずコケないように行こう!ところが、走り出して数十メートル、下って少し進んだトコロでいきなり転倒。。きっと凶悪な深さで蛇行しているワダチに体が硬直してしまったからだと思います。

(いきなりかよ〜、、情けねぇー!)

とりあえず急いで単車を起こそうとします。

(よいしょっ!ん? オリャー!! んんんん???)

ハンパじゃ無い重さです。一瞬も動こうとしないのです。

(おいおい!!このまま単車を起こせずに練習走行でリタイヤか??)

本気で真っ青になりつつ、あまりにも単車が動かないので絶望しかけているトキに、フと視線を感じました。なんと!ワタシのコケた単車のリヤフェンダーとリヤタイヤの間に、後ろから突っ込んで止まっているライダーが困った表情でワタシを見つめていたのです。#91荒木選手でした。そういえば単車を起こそうとする度にパンパンと2ストの排気音が聞こえてたような気もします。(気付けよー!>ワタシ)

小柄な選手(まだ子供?)なので、単車から降りたくなかったんだと思います。その単車の後輪を後ろに回して、後ろに動かしてワタシの単車から抜くと、彼は走り去っていきました。ゴメンよー!きっと目の前でコケたワタシを避けれなかったんだろなぁ。

なんとか再始動し、走り始めました。うーん、、、むずかしい。。なんとか1周しました。次の2周目は少し(ホンのチョビっと)、走る感じが解ってきました。ペースも1周目よりはマシなように思います。で、3周目、、は走らずに練習走行終了としました。なぜなら、もう疲れきってるし、次の周には必ずコケるだろうし、そしたら戻って来れなくなるかもしれないからです。ホントに情けないのですが本音です。。

後で聞いた話ですが、1周目にコケてエンジン再始動に苦しむワタシを見て、もはやこれまで、と仲間は救出に向かっていたそうです。仲間にとってはワタシが戻って来れなくなるコトも想定の範囲内だったようで。。情けなさ倍増ですが、しかし頼りになる仲間です。決勝で戻って来れなくなった時も、ひとつヨロシク〜!(涙)

 

【NA2決勝】

結果:『24位らしい』

実は結果を全く見ていないのですが、そう聞きました。

スタートは失敗でしたが、ゴタゴタの中を走っていたので、たぶん15位あたりだったのだと思います。下りきってから、ショートカットして真っ直ぐ上ってくる途中、前の単車が跳ね上げる泥で視界がほとんど無くなりました。急いで捨てシールドを外した場所がワダチだらけのヌタヌタ上り坂。バランスを崩してポテっと転倒。

(1周目でいきなりヤってしもたー!!)

と思いつつ、再始動しようとするのですが、とにかくヌタヌタです。キックを踏むまでが大変です。ようやくキックしてもギアがニュートラルに入っていません。なんとかニュートラルを出しても、キックの力が入りづらいので、なかなか始動できません。そのうちトップ集団がやってきました。一通り行ってしまってから、再スタート、、しようとすると後輪が泥で空回り。エンジンをかけたまま単車を降り、少し単車を進めてから乗車してようやく再発進。あぁ。。

コースはとにかく難しいコンディションです。レースでなければ決して走りたくない状況です。ワタシにとっては、とにかくコケないように走るだけで精一杯なのです。あ、L1のボードが出ました。この周も何とかコケずに戻ってくるぞー!

と思ってたのに、最終ラップにまたコケてしまいました。その間にまたまた集団が走り去りました。なんとかエンジンが止まらなかったのは幸いでした。どちらにしても順位なんて関係ないのですが、悔しいです。本当にドヘタ。。

 

【NA1決勝】

結果:『7位らしい』

スタートはダメダメで、後ろの方でした。下っていく場所で、前の誰かがヌタった場所でハンドルを取られて真横(左)を向いています。

(お、オレも気を付けないと!!)

と思いつつ、その付近にさしかかると、、あちゃー!真横(右)を向いてしまいました。少しコースアウトしてしまい一旦停止、そして単車を降りてバックしてから再発進。もちろんビリです。

やはりコケないように走るコトしかできません。何周かしていると、何だか仲間がサインボードで追い上げろー!と叫んでいます。あ、前を走る#3山本さんがコケています。で、前を走るコトになりました。真後ろで#3山本さんがプレッシャーをかけています。ま、だからといって攻める走りができるワケではないのですが、ちょっとアセってしまいます。

中盤(終盤と思いたいけど、きっと中盤)周回遅れにされるトキ、ラインを外して譲ると、ヌタヌタでコケそうになりました。うーむ、譲るのもラクじゃないなぁ。

L1のボードが出ました。アレ?真後ろからの音が2ストの音に変わりました。ええい、気にせず走るしかないよー、もうイッパイ一杯なんだー。ゴール後、後ろを見ると、、マーシャルの単車でした。

 

【NAオープン決勝】

結果:『19位らしい』

やはりスタートはダメでした。後ろの方で走っていると、ラインが少ないせいか、集団のペースはとてもゆっくりです。

そんな中、集団はバラけていき、ワタシも何とかコケずに周回してました。15位あたりでしょうか?そして路面のコンディションが明らかに良くなっているコトも解り始めました。ホンの少し、慣れてきたのかもしれません。(そうだと嬉しいし、そう思いたい)

中盤(と思いたい)、トップの選手が後ろからやってきたようです。排気音の勢いで解るのです。フィニッシュジャンプのオフィシャルが青旗を振っています。もちろんワタシは突っ張るはずもなく、ラインを少し左に寄せて譲りました。ところがフィニッシュの上で、右側を抜いていった選手がバランスを崩して左に寄ってきました。そして、そこにはワタシの単車の前輪が!はい、当たってポテっとコケました。単車を起こしてゴソゴソやってると、集団が走り去っていきました。トホホー、またまたビリだよー。

その後はコケずに走れました。このレースではコケる選手が多かったように思います。特に上位選手に目立ったように思います。きっと路面が良くなって、攻めたからじゃないかなぁと思うのです。ワタシは路面が良くなったから自分が原因でコケずに済んだのかなぁとも思うのです。

 

【まとめ】

予想通り、今回もダメダメでした。ビリの連続で本当に悔しいばかりです。でも誰よりもマッドが苦手で、そのくせ雨だと練習しないようなワタシがマッドの経験を増やす為にもレースに出てよかったんだと思います。当たり前かもしれませんが、皆、このコンディションに苦しんでたコトも解りました。皆が上手に走れるのはやはり経験も豊富だからだと思い知りました。

白状すると、実は前回の下市でのレースの後、これまでに無いくらいボコボコに凹みました。イイ歳したオッサンが何日もクヨクヨしました。(メソメソさえしたかも?)でも、なーんとなく思い直しました。なぜだか解りませんが。笑

 

2006.3
TCアニキ

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