特別編 特別編
雨の多い時期であり、おまけに会場が三木なので（？）、レース日は雨に違いない！と、前のレースが終わった時から覚悟を決めていました。天気予報を見ていると、さらに台風まで近づいているようです。でも大丈夫です！この日の為に、前週と前々週に２回ほど雨の三木に練習に行きましたから！！…なのでＤＮＦの可能性が相当高いコトはよーく理解しています（涙）。少し練習した位では、すぐに上達しませんしねぇ。だけどＤＮＳはしないぞー！ＭＸのカミサマ、ワタシに勇気をください！もちろんＤＮＦも勘弁してください！
【天候と路面】
前日の日中は、全く雨が降りません。むむっ、このまま明日も降らない！？いやぁ、それはやっぱり考えにくいよなぁ。お？土曜から三木に来ている特派員（笑）から伝書バトが飛んできました。なになに？
『トラトラトラ、夕刻の三木はスーパードライ』
おぉ！？もしやこのまま？？…ところが夜にやってきた伝書バトの手紙には。。
『日暮れ後、約１時間の空爆。路面は一気に厳しいマッド』
やっぱりねー。超楽観主義のワタシですが、今回のマッドに関しては想定内です。とはいえ、希望も捨てていません。以下、出発前の会話です。
サダオヤヂ：「そうだ！カッパを忘れるトコロだった！！」
ワタシ：「カッパより麦わら帽子を忘れちゃいかんよ〜！」
サダオヤヂ：「はぁ？梅雨時の、しかも三木のレースに麦わら帽子？？」
ワタシ：「いいんだ！きっと必要になるんだ！！持って行くんだ！！！」
麦わら帽子に祈りを込めて！
【完熟歩行】
コースに到着すると、雨は降っていません。今日は一日、降らない感じです。さっそく長靴を履いてコースを歩いてみました。それにしても本当に泥が重い！知らなかったワケではありませんが、あらためて思いしらされます。そしてアップダウンが想像以上に強いコトも良ーく解ります。フィニッシュジャンプの上り坂は人間４ＷＤ（四つん這い）でないと上れません。下り坂では滑ってコケてしまいました。あと、とにかくムシ暑い！汗ダラダラ！雨より１０００倍マシだけど、暑いのもツライなぁ。。
【練習走行】
ＮＡの練習走行はＮＢの後です。ＮＢの練習走行が終わるのをコースイン場所で待っていると、どうやら何人かがスタックして帰って来れないようです。コースを逆走して帰ってくる選手もいます。その選手の顔は真っ赤、汗ダクで疲れきってフラフラになってます。それを見るワタシの顔は真っ青、脇の下にトロトロの汗が流れているのが解ります。
（…他人事じゃない、、あれはオレだ。いや、帰ってくるだけ立派だ。オレならコース脇で泥と渾然一体となり、風景の一部になっているに違いない。。）
コースインを待つ選手にオフィシャルから拡声器で説明が始まりました。
「え〜、コース状況がかなりヤバいです。まだ何人か帰って来れません。皆さんはＮＡだし、まぁ大丈夫でしょうが、一応、終盤のスタックしまくってる場所にブルを入れるコトにします。しばらく時間がかかるので、一度戻ってください。場内放送をいれるので、それから再度、集まってください。」
よーく解りました。。（なおＮＡでもワタシは全く大丈夫ではありません。）なんぼでも待ちますので、できれば全周にブルを入れて欲しいくらいです。。
２０分程待ったでしょうか、いよいよ練習走行開始です。ビクビクと恐れながら走り始めました。さて生還できるのでしょうか。、、、お？何とか１周できました。今回は練習走行時間が２０分もあるので、疲れないうちに上がろうか、とも思いましたが、路面に慣れる為、走り続けるコトにしました。途中、坂の手前でツルっと滑り、意図せずＵターンしてしまったりしましたが、なんとかスタックせずに走り続けるコトができました。きっとブルを入れてくれたおかげでしょう。
【ＮＡオープン決勝】
結果：『１１位』
グリッド選びのクジはとても良く、３番目位でした。グリッドで待っていると、、
『おいカズキ、平野さんの横に入ろう！ホームページに書いてもらえるかもしれんぞ！』
と、＃２２８酒井くんの親父さんの声がします。あの〜、変わった趣味ですねー（笑）。（なお今回も酒井くんはピンピン！）
そして、よーいドン！とスタートしますが、ダメダメです。ワタシの前は復帰レースの（だと思うのですが）＃８８森居選手です。さすがに速く、スルスルと前を行く＃７１渡部を抜いていき、そのうち見えなくなりました。で、ワタシの前は＃７１渡部です。なんとか付いて行こうとするのですが、ジリジリ離されてしまいます。
序盤、後ろから＃２１すーさんがプレッシャーをかけてきます。一度、並ばれたりしましたが、頑張って逃げ続けていると、すーさんは疲れてしまったのか、離れていったみたいです。前の渡部は少し離れた位置を走っているのですが、その距離は離れていきません。でも追いつくコトも無さそうです。お互い疲れてるんだろなぁ。
そんなこんなで、ワタシの真後ろからすーさんがいなくなったと思ったら、次は＃２３やっさんが襲いかかってきました。。またもや「おっさんバトル」勃発です。やっさんを前に出すと逃げられてしまうに違いないので何とか前で突っ張りたいトコロです。と、思っているのに、どこかで抜かれてしまいました。離されてなるものか！と必死に追いかけていると、やっさんはコーナー外側のラインに行き、左手でイケイケと云うのです。（なんでだ？マシントラブルかな？？）と思いつつ、イン側から抜いて、少し行くと後ろから２ストのイイ音が聞こえます。何台目か解りませんが周回遅れにされるようです。とっととラインを譲ってから気付きました。（あっ！やっさんは上位にラインを譲ったのか！？）でも仕方ありません。フィニッシュラインではＬ１が出されてます。あと１周、全力で逃げるだけです。バテバテでしたが何とかそのまま（必死で）フィニッシュ。ゴメンよー、ホントに気付かなかったんだよー。だからといって前を譲るワケにもいかなかったんだよー。
【ＮＡ２決勝】
結果：『９位』
このレースのスタートはそれなりだったように思います。で、ワタシの前はやっぱり＃２３やっさん。なんとか付いていくぞー！が、、やっさんは速く、ジリジリ離れていきます。むむむむ、ここが踏ん張りどころ、そんなに急がず待ってくれー！懸命に何周も後ろを走っていると、かなり離れたやっさんがジワジワと近づいてくるのです。バテたのかな？そして終盤、インのラインを通って、抜きました。抜いた後、バテてたはずのやっさんはピッタリ付いてきて、プレッシャーをかけてきます。なんだよー、離れてよー。そして何とかそのまま（必死で）フィニッシュ。
【ＮＡ１決勝】
結果：『５位』
レース序盤、直前は＃７１渡部、直後は＃２３やっさんです。渡部のペースは付いていける位です。後ろからはやっさんがあおってきます。ずーっとあおられ続けます。しかし何度目の「おっさんバトル」なんでしょう（笑）。ま、これでも本人は大マジメに必死で、超真剣なのですが。
中盤（？）、真っ先にプレッシャーに負け、シフトミスをしてコケそうになったのは他ならぬワタシです。。やっさんはすかさず抜いていきました。後ろで体力を温存してたんでしょうか。どんどん離れていきます。（三木のホームページのラップタイムリストによると、ワタシのペースは一気に落ちてました。トホホ）
やっさんも渡部も離れていきます。ここで一句。「バテてチギられ 独り旅
悲しいロンリー モトクロス」。。都々逸？でも無いか。
終盤、２コーナーで渡部がコケています。これはチャンス！抜ける！と思ったら、素早いリカバーでワタシの前で復帰してます。そのまま付いて行こうとしましたが、人間ガス欠のワタシはまたもチギられてしまいます。フィニッシュラインでＬ１が出されました。あー、もう追いつけないか、、と思っていると、渡部はまたコケてます。難なく抜いて、フィニッシュ。
【まとめ】
とにかく晴れてくれて、超マッドの三木じゃなくてアリガトー！麦わら帽子よ、アリガトー！ＭＸのカミサマ、本当に感謝します！ケンカはしません、イジワルもしません、タチションもワルサもしません、そして宿題はちゃんとします。だからカミサマ、お願いします。これからも試合日は晴れにしてください！！
ライディングの面では、ワタシはスタンディングでバランスを取るコトが全くできていないようです。特に左右方向のバランスが崩れた時、強く感じます。前々から解っていたコトではありますが、路面のコンディションが悪い時に一層強く感じます。早く何かキッカケをつかんで上達したいなぁ。
２００６．７
ＴＣアニキ
