特別編

'06近畿モトクロス選手権シリーズ第12戦

オートランド生駒 2006年10月29日

■参戦レポート:06年近畿選手権第12戦 オートランド生駒(06年10月29日)

 

 

 

 

 

 

 

Photo:しんごさん。ありがとうございます。

 

 

 

Photo:morimoriさん。ありがとうございます。

前回の試合で昇格基準の250ポイントを超えたので、最終戦となる12戦目はどうしようかな、、と実は一瞬悩みました。でも、やっぱり出たくなってエントリーしました。もちろんトリプルです。(とは云うものの、きっとNA1は不成立なんだろなぁ、と思ってました。)

 

【前週土曜日の練習】

生駒を走りました。コーナーをウマく曲がるコトを意識して練習しました。ですが難しいものです、なかなかイイ感じで曲がれません。もっと頭を使って、もっと練習をしなければ!!修行が足り〜ん!って感じですね。

ところがこの日、特にチャレンジしたワケではありませんが、下の直線にある長いテーブルを何度でも跳ぶコトができました。たぶん路面がキレイだったからなのですが、それでもジャンプだけは上達してるんだな、と少し嬉しい気がしました。そして速いライダー達の感覚をホンの少しだけ垣間見たような気がしました。

  • あれはジャンプでは無い。開け続けたまま行くと勝手に跳んでしまう路面のコブだ。
  • 跳びきると着地時の速度が上がり、次の左コーナーまでのギャップがラクになる。
  • ラクだし速いし、イイコトずくめ。跳ばないように走る意味がワカラナイ。

たぶん、こんな感じじゃないかなぁ。ワタシ?もちろん路面が荒れてきてからは跳びませんでしたよ。4速開けっぱなしの速度で林に突っ込むのはゴメンですからね。。

 

【当日朝、到着そして選手受付】

6時頃、到着しました。最終戦だし、パドックは一杯かなぁと思ってましたが、かなりガラガラです。昨年や一昨年の最終戦よりずっと少ないハズです。実際NBでは予選が無かったし、参加台数が減ってるようです。大丈夫か、モトクロス!?それとも少子化の影響なのかな?

選手受付をすると、NA1はぎりぎり5台の出走で成立です。#03新城くんがNA1も走るし、#91荒木くんも#05岩手くんの単車を借りて走るみたいです。#09山本さん、良かったですねー!(山本さんはNA1が不成立だとIB昇格が厳しいはずなので。)あとはチャンピオン狙い?の#80松田さん、そして意味不明なワタシの5台ですね。

 

【NA2決勝】

 結果:『10位』

午前中は練習走行と、このレースです。よーいドン、でスタート!ワタシは反応がイマイチで隣の#38西田くんが前に行きました。アチャー、出遅れた〜。

1周目、西田くんの後ろを走ります。序盤、西田くんは#75森さんを抜いて、前に出ました。これでワタシの前は森さんです。懸命に走ってると、森さんには付いていけます!ワタシの方が速い区間も1つだけあります。ですが抜けるワケでは無く、付いていくのに必死です。必死になって、ようやくついていける感じです。
こんな調子なので、スタミナダウンと共に遅れ始めました。そして後ろから#202キタチューが追い上げてきました。むむむ!何とか前で逃げ切るぞー!そのうち後ろは#80松田さんになってます。一度抜かれましたが、松田さんはWジャンプを跳ばないので、そこで抜き返しました。

フィニッシュに向かう下り直線で、松田さんにインから抜かれてしまいました。

(あぁ、これではイカーン)

と思いつつ、苦手なフィニッシュ後の左フルターンのコーナーを曲がっていると、

「ウォーーー●△※」

とか何とか叫びながら#202キタチューがインに並んできて、体と体がソフトタッチ(?)しながら抜かれてしまいました。

(うわっ!いかんイカーン!!)

…で、電池の切れてしまったワタシは、このままチェッカー。

 

【NA1決勝】

 結果:『5位』

午後一発目が、このレースです。よーいドンで出ると、ま、イマイチです。#91荒木くんと#03新城くんがドンドン先に行くのは予想通り、前は#09山本さん、後ろは#80松田さんです。

序盤、松田さんにコーナーで抜かれます。が、Wジャンプを跳んで抜き返します。で、またまた抜かれ、離されて、、こればっかり。松田さんはその勢いのまま、山本さんも抜いて、どんどん離れていきました。松田さん、あいかわらずWを跳ばないのに、とても速いなぁ!

で、前は山本さんです。こう云っては何ですが、付いていくのは簡単です。って云うより、どこでも抜ける感じです。

(ずっと後ろを付いていって、最終ラップで抜こうかな?いやいや、そんな消極的なコトをするのは恥ずかしい!前に出て、トットと逃げてしまおう!)

そう思って、Wジャンプを過ぎてから3つ目の右コーナーでインから抜きました。よし、ドンドン逃げるぞー!!

ところが、、2スト250ccに体力を奪われてしまったせいか、バテてペースが上がりません。仲間が出してくれるサインボードには

『残り8分』

え〜〜??そ、そんなに残ってるのん?もう既に売り切れてるんですけど。。そんなこんなでWは跳びつづけるものの、各コーナーで追い付かれてしまっています。

終盤、今回欠場の岩手くんが出すサインボードに

『ごめん、後ろ』

とあり、後ろから荒木くんと新城くんがやってきたのが解りました。そろそろ来たかな?と思い、後ろを振り返ると、抜いてきたのは山本さん!おいおい、それは待ってよー!!続けざまに予想通りトップの2人が抜いていきました。さて少し離れた山本さんを追いかけると、結構ラクに追い付きました。

(Wを跳んで抜くぜー!)

と思うのですが、フィニッシュ後のフルターンのコーナーからWまでに直後まで追い付くコトができないのです。苦手区間があるのはツライ。

(オヒオヒ、オレ情けなーい!)

で、ビリでチェッカー。ハズカシー。

 

【NAオープン決勝】

今シーズン、オープンは全てCRFで走ってきました。もちろん今回もそのつもりでした。2スト250はシンドイし、4スト250の方が間違いなく速く走れますから。

CRFに乗ってスタート地点に行こうとパドックをゆっくり走っていると、椙本さんに云われました。

「後輪がパンクしてるで!」

確認すると、、ホントだ!!さて、チューブ交換しようか、それともCR250のホイールごと交換できるんだろうか??と考えましたが、周りの皆に

「もうCR250で行っちゃえ〜!」

と云ってもらったので、急いで混合ガソリンを作って、2スト250で行きました。ホントはイケナイ事なのは解ってます。。すんません。

そして、よーいドン!おぉっ?これは2スト250パワーでしょうか?グイグイ前に出ます。1コーナーは4〜5番手位でしょうか。

とっても速い人達に軽く一通り抜かれた後(泣)、ワタシの後ろには#80松田さん、#202キタチュー、#75森さんが並んでいるようです。はい、電車の先頭はワタシです。

(このまま前で突っ張り通すぞー!)

とは思うものの、実力以上の力なんて出るワケがありません。松田さんが抜いてきました。またまた毎度のようにWを抜いて抜き返します。しかし松田さんはコーナーが速く、ワタシは遅い、またまた抜かれてそのまま。。

中盤、後ろは#202キタチューです。ビタビタに付いてきてます。

(今度こそ抜かされないぞー!!)

何周も3台ダンゴのまま周回を重ねます。ある周、フィニッシュ後の直線、真後ろから2ストの加速音がします。これはキタチューに違いなーい!音が右後ろから近付いてくるので、1コーナーのインを閉めるべく右に寄りつつ加速しました。その時、何かが体と単車に当たりました。当たった物体と右のステップが当たり、ガシャンガシャンと音がしてました。(←後で訊くと「体が当たってたのかなぁ?忘れたわ。」とのコトでした。)

(むむむむ、ココで前には行かせんぞ〜!!)

ワタシの後ろはキタチューと森さんが並んでいるようです。終盤、後ろから4ストの音がします。

(あ!これはトップが抜いてきたのかな??)

フと気が抜けると、抜いてきたのは#75森さん!

(ありゃー!キタチューは抜かれてたのかー!?)

これで集中力が途絶えたのか、キタチューにも抜かれてしまいました。そもそもスタートで出た勢いと気持ちだけで前を走ってたせいか、一気にペースが落ちました。

(いかんイカン!!攻めろ!!)

とは思うものの、体内のカラータイマーが点滅しまくっています。チェッカーが近付く頃、前を行くキタチューもヘバったようで、近付いてきます。チラチラ後ろを振り返って、残り周回で追い付かれないように、踏ん張っているようです。一気に追い付いて、一気に抜きたい、、、のですが、コチラも売り切れて、何とか息をしているだけなのです。で、そのままチェッカー。それにしてもキタチューとのバトルは楽しいなぁ!

 

【まとめ】

今日、全てのバトルに負けてしまいましたが、それぞれのバトルを堪能できました。とても楽しく走った一日でした。(←はい、もちろん負け惜しみです。笑)昇格へのプレッシャーが無かったせいか、追い込みが甘かったのかもしれません。ま、要するに人間的に甘いのですね。

そんなワタシですが、NAオープンを走り終えて、やはり目頭が熱くなりました。(予想通り?笑)今シーズン、全12レースをトリプルエントリーしましたが、最後まで走るコトができて感動しました。何度も挫折しましたが、大きなケガ無く、1シーズン走りきれました。去年の12月からこの日まで、ケガの療養以外は全ての週末をMXコースで過ごしましたが、ワタシの人生の中で、こんなにモトクロス一色な時代はコトはもう無いかもしれません。上達具合には全く納得できていませんが、没頭できたコトには納得しています。1年に35レースも走るコトは、きっともう無いだろうし、もう出来ないかもしれませんから。

ヘタレのオッサンの、どうしようもないレースばかりでしたが、皆さんに応援して頂き、本当に感謝しています。もちろんワタシを嫌う人もいるでしょうが、ワタシを認めてくれる方が確実に何人もいて、いつも心から勇気づけられていました。だからワタシは走ってこれました。(そうでなければ弱虫のワタシはとうの昔に逃げていたに違いありません。)これを男冥利につきると云わずに何と云いましょう。

 

2006.11

TCアニキ

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