特別編 特別編
■ＴＣアニキによる参戦レポート
【驚きの連続】
今回の会場のランドスポーツ南大阪には前の週に初めて行ったのですが、驚きました。いやぁ、かなり山奥にあるとは聞いていましたが、これ程とは！たぶん初めて行く人は誰でも驚くと思います。本当に山の中なのです。普段、街中で生活している人はあんなに山奥に入るコトは一生無いのではないか？と思う位です。
そして試合当日になりました。参加受理書には『７時受付開始』と書かれています。
（おっ！朝はそんなに早くないトライアルの試合だけど、今回は早いんだな！）
（７時開始ってコトは、つまり７時と同時に受付開始ってコトだ！きっと皆、朝一番から来るに違いない！オレも遅れてはイカン！！ほとんど練習してないコースだし、トットと選手受付を済まして、当日の朝に色々走って、下見もしなければ！！）
こうして６時半に現地に着きました。
・・・ところが、ワタシより早く来てる車は３台だけです。（主催者の方を含む）ま、ゆっくりできるしイイや。早く準備して、早く練習しよっと！
で、単車を降ろして、受付もしました。・・・ところが、南大阪の試合の場合、試合前の練習はしてはいけないコトになっているようなのです。なぜそれが解ったかと云うと、、誰も練習を始めないからです。。（汗）
いやぁ、まったく。これだからシロートは困ったもんです。でも早く現地に着いたおかげで下見に時間を取れたので、やはり早く来てヨカッタ〜！
さらに驚きは続きます。草試合のファミリートライアルでは、セクションの連続トライが許されています。でも公式戦である選手権では連続トライなんて許されないモノだと思っていました。ところが、南大阪の試合では連続トライがＯＫなのです！！選手権だからといって、必ずしも統一のルールで運営されてるワケでは無いのですね！
いやぁ、まったく。こんなチョーシだからシロートはホントに困ったもんです。でも連続トライＯＫの方が良い結果になるかも！？（嬉）ムフフ！・・・あ、アカンわ、、皆の方が良くなるから、やっぱりアカンな。。
【試合開始】
今回はゼッケン末尾の数字のセクションから走り始める決まりなので、第３セクションからです。相変わらず、ビビリのワタシはなかなかセクションインできません。イケるイメージが全く湧いて来ないのです。下見をしまくって、誰かが走るのを何度も見ないと恐くてセクションインできないのです。どうせ下見なんか
してもしなくても、大して変わらないような結果のくせに、です。
セクションインが遅いコト以上に、とにかく情けないのが、１セクと２セクあたりのセクション間の移動路を走るだけでヒーヒー云ってるコトです。ひょっとするとセクション走行以上に真剣だったかもしれません。
（・・・こんな移動路、３点でも通過が厳しいぞ。。）
（オヒオヒ、、オレは移動路でスタックして、そのままリタイヤか？？アカン！許されへん！こんなトコで止まってしまったら、他の選手に大迷惑やん！）
と、必死で移動路をセクションアウト（？）しました。
こうして各セクションを３本ずつ連続で走って、１セクから４セクまでを終えて、昼休みになってしまいました。
（ヤバイなぁ！！今回も回るのが遅いなぁ。時間切れは避けないと！）
昼飯なんて喉を通りませんが、ゼリー飲料を流し込んでおきました。
【午後の走行】
午後は５セク、６セクと走り終え、迫力満点の７セクに来ました。ところが、ここには選手が並びまくって渋滞しているのです。なので、７セクを飛ばして８セクに来ました。そして８セク、９セクと走っている頃、なんと雨が降り出すではないですか！！
（しまった！！濡れると岩が滑るやん。早く回っておけば良かった。。）
ま、そう思うだけで、ビビリのワタシに早く回るコトなんて不可能なのですが。
こうしてやってきた１０セクも大渋滞！！まだ走っていない７セクに戻ると、そこも大渋滞！！持ち時間内に走り終えるコトはできそうにありません。
（アチャー、こりゃ申告５点しかないかな。。）
そう思っていましたが、関係者の方に７セクが最後になる人は制限時間オーバーを何分か許容してくれるとの話を聞きました！！助かった〜！
【最終の第７セクション】
ボロボロの結果の１０セクを終え、やってきた そそり立つ大迫力の７セク！明らかにヤバいムードの岩盤急斜面！ボイラー全開でなければ、とても立ち向かえません。
１本目、木の根に向かってイクコトにしました。気合い満点です。
『ヨッシャー！イったるでぇ！！』
ところが、木の根までは到達しましたが、根に引っかかって、ズリズリと後ろに下がるトコロをお助けのオブザーバーの方（？）に助けられて、あえなく５点。
２本目、コレは気合いが足りないと思い、挑戦ニンジンをガリガリとカジりました。
『ヨッシャー！！キタキタ〜〜！イクぜぇぇ！！』
と、思い切りイキました。でも上り手前の平地でグラっときて、ラインがおかしかったんだと思います。斜面の途中で転倒し、斜面を落ちました。（とても途中で止まっていられる角度では無かったのです。コケたら落下するしかないのです。）人間が斜面途中で何かに引っかかって止まった時、上から単車が降ってきました。
『イテッ！イテテテ！！』
目の前でチェーンがグルグル回っています。
（このままだとちょっと危ないから、ニュートラルに入れよう。）
そう思ってチェンジペダルに手を伸ばそうとしましたが、手が挟まって抜けません。
「おーい、大丈夫か〜！！」
７セクを一緒に並んでいた小谷さん（←憧れの、あのＡ級のオダニさん）や、オフィシャルの皆さんに単車を外してもらい、救出されました。すんません、、ご迷惑をお掛けしました。。何と申し上げて良いのやら。。
人間は打ち身と打撲だけで、骨折はありません。単車はアクセルの動きが渋くなり、クラッチレバーが変な向きになっていました。クラッチレバーは蹴って直りましたが、アクセルは直りません。おまけに汗だか雨だか解りませんが、手袋が濡れています。
（パドックに戻って修理して、手袋を換えたいけど、、時間が無いなぁ。）
ちょっと悩みました。
（もう恐いし、申告５点かな。。）
一瞬、そんな弱気なコトも頭をよぎりました。でも、でもでも、、
（申告で３点になるならともかく、申告でも５点、爆発しても５点だなぁ。どうせなら爆発した方がマシや。それに、ひょっとしたらクリーンかもしれん。幸いなコトに次の走行が今日の最後や。おまけに体も単車も一応は動く！イクしか無いわ！！）
と、立ち向かうコトにしました。そしてセクションに入る前にオブザーバーの皆さんに大声でお詫びと挨拶をせずにいられませんでした。
『先ほどはスミマセンでした。次こそ行きたいと思ってますので、お願いしますー！』
迷惑がられていたかもしれませんが、気合い１００％、根性全開でイキました。ラインを外さないコトと、木の根で人間が跳ぶコトに気を付けていったつもりです。そして、なんと！斜面を上り、木の根を越えるコトができました！ターンしてクリーン！！足を付いてヤッタ〜！！と思ったら、ＯＵＴのマーカーはあと数十センチ先でした。笑
こうして１点でしたが、ワタシとしてはとても満足な１点でした。感動すると共に、シビれました。（ま、多くの人は普通にクリーンするんだと思いますが。）
【結果】
１９位（４２台中）
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ま、本人がカンドーしてたのかヘチマなのか知りませんが、こんな程度です。８セクとか１０セクで５点を取っているようではハナシになりませんね。こんな点数なのに思ったよりイイ順位だとさえ思っています。
あ〜チクショー！あ〜悔しい〜〜！それにしても楽しかった〜！！
２００７．１０
ＴＣアニキ
